田中重人 美術家・詩人 1976年兵庫県生まれ。山あいの町に暮らし、祈るように言葉と色をつむぐ。ひらがな主体の詩は、〈わたし〉の内と外の気配をやわらかに捉え、絵画では、幾万本の線を重ねた色面が、自ら発光するように光を帯びる。 余白ある言葉とわずかな色彩が、観る人の輪郭をほどき、〈世界〉と静かに出会う場をひらく。